念願のマイホームに平屋住宅を検討する場合、実際の住み心地が気になる方も多いのではないでしょうか。平屋住宅は、生活動線やプライバシーを工夫すると、より快適に暮らせます。
本記事では、下関市が平屋住宅に適しているポイントや、快適性を高める対策を解説します。R＋houseの平屋住宅も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
下関市が平屋住宅に適しているポイント
下関市が平屋住宅に適しているポイントは、以下の通りです。
- 他の地域より気温差が小さい
- 広い土地を用意しやすい
具体的に確認していきましょう。
他の地域より気温差が小さい
下関市は、山口県内の他の地域と比較しても平屋住宅に適した気候です。地域の傾向として、年間通して1日の気温差が小さいため、気候の影響を受けやすい平屋住宅でも住み心地の良い特徴があります。
山口県内3地域における2023年の平均最高気温・平均最低気温と温度差は以下の通りです。
地域｜平均最高気温｜平均最低気温｜気温差
下関｜21.4｜15.2｜6.2
山口｜22.3｜11.9｜10.4
萩 ｜21.4｜13.0｜8.4
【引用元】気象庁｜過去の気象データ検索
上記は、気象台や測候所を設置している地域との比較です。下関市の気候は、年間の平均最高気温・平均最低気温の温度差が約6度と安定していることが分かります。
平屋住宅は、屋根と床の面積が広いため、屋根に伝わる熱や、地面の冷気により室内温度への影響が大きいです。夏は暑く、冬は寒くなりやすい平屋住宅は、気温差の小さい気候が過ごしやすさの重要なポイントです。
広い土地を用意しやすい
下関市は、広い土地を用意しやすく平屋住宅に適しています。平屋住宅は、2階建ての様に高さで居住面積を確保できないため、快適な間取りを実現するには広い土地を用意できると理想的です。
国土交通省の住生活基本計画によると、豊かな暮らしを送るための居住面積は、単身者の場合で55 ㎡が目安とされています。また、2人以上の世帯では、25 ㎡×世帯人数＋25 ㎡を計算すると求めることが可能です。
目安の居住面積に、国土交通省が示す下関市の土地取引価格の平均値（2023年第４四半期）をかけた場合の土地相場は、以下の通りです。
世帯人数｜目安の居住面積｜目安の土地相場
単身者 ｜ 55m2｜約187万円
2人世帯｜ 75m2｜約255万円
3人世帯｜100m2｜約340万円
4人世帯｜125m2｜約425万円
実際に必要な土地面積は、地域ごとに定められた建ぺい率によって違いがあります。建ぺい率を確認するには、建築する土地の自治体へ問い合わせると調べてもらえます。
平屋住宅の生活動線を考えるポイント
平屋住宅の生活動線を考えるポイントは、以下の通りです。
- 家事動線
- 衛生動線
- 通勤動線
具体的に確認していきましょう。
家事動線
家事を効率的におこなうには、料理や洗濯にともなう動線を工夫しましょう。行き来の手間を減らすと、家事の負担を軽減できます。
料理に必要な動線には、家の出入口・キッチン・パントリーがあります。例えば、買い物からキッチンへ直接出入りできる勝手口があると、荷物を抱えて歩く距離のショートカットが可能です。生ごみを捨てに行く場合も、キッチンから外へ直接アクセスできるため便利でしょう。
洗濯に必要な動線には、洗濯スペース・物干し場・クローゼットがあります。洗濯スペースは、間取りを大きくして物干し場をおなじ部屋にまとめると、洗濯物を抱えて移動する手間をなくせて効率的です。
家事にともなう移動を最小限におさえるには、料理スペースと洗濯スペースを直接出入りできる動線にまとめましょう。移動の手間を減らすことで、毎日の家事が楽になります。
衛生動線
衛生動線は、使いやすさと家族内のプライバシーがポイントです。入浴などに関わる水回りを揃えると効率的になります。
水回りの動線は、脱衣所・浴室・洗面所をまとめましょう。服を脱ぐ・入浴する・髪を乾かし、スキンケアや歯磨きをするといった1連の動作が完了できてスムーズです。また、家族内のプライバシー対策として、浴室はリビングに直接つなげず、洗面所や廊下をはさむと良いでしょう
トイレの場所は、衛生面と音に配慮が必要です。それぞれの部屋からアクセスしやすいと理想的ですが、キッチンやダイニング付近では衛生面が気になり、客室に近すぎるとトイレの音が気になります。
おすすめのトイレの場所は玄関付近です。においが気になりにくく、家の出入り時にも使いやすいでしょう。
水回りをまとめると、水道の配管をシンプルにできます。間取りを大きくとりやすく、建築コストを下げやすい点もメリットです。
通勤動線
通勤動線は、時間によって混雑しやすい特徴があります。洗面所や玄関付近を工夫すると、朝の身支度がスムーズです。
洗面所は、歯磨きやメイクなどで混雑しやすいため、間取りに余裕をもつと良いでしょう。鏡周りには、日用品の収納や、ドライヤー・アイロンを使用するためのコンセントを用意しておくと身支度がスムーズになります。
玄関にはシューズクロークを設けると便利です。ジャケットや子供の部活で必要なものを収納すれば、外出時に探す手間を省けるメリットがあります。また、家族の朝食を用意しながら身支度する必要がある子育て世代には、キッチンと洗面所を近づけて行き来の手間を減らすと効率的です。
平屋住宅のプライバシー対策
平屋住宅のプライバシー対策のポイントは、以下の通りです。
- フェンスや庭木の外構を設ける
- 中庭を設ける
詳細を確認していきましょう。
フェンスや庭木の外構を設ける
外からの視線が気になる場合、フェンスや庭木など外構を設けましょう。美観を保ちながらプライバシー対策ができます。
平屋住宅は、すべての居住スペースが1階にあるため、玄関や窓から家の中が見えてしまう点が気になります。家の周りに外構を設けると、外からの視線を遮れるためプライバシーが保たれるでしょう。
しかし、外から中の様子が全く見えない外構は、空き巣など防犯面に不安があります。フェンスや庭木を設ける際は、適度に中の様子が透けるものを選ぶと、プライバシーと防犯の両面で対策が可能です。
注意点として、住居が完成してから外構を計画すると、スペースが不足して設置ができない場合があります。外構を検討している場合は、設計時からハウスメーカーに相談しておきましょう。
中庭を設ける
土地や予算に余裕がある場合、プライバシー対策として中庭を設ける方法があります。外からの目線を気にせず、窓を大きく設計できる点がメリットです。
中庭を設けるには、家の構造をコの字・ロの字に設計します。道路や隣の家から目につかない中庭は、大きく窓を設置しやすく日当たりや風通しの対策としても有効です。また、人目を気にせずバーベキューや水遊びを楽しめるため、家族や友人との団欒の場としても活躍するでしょう。
注意点として、中庭を設置すると建築費用が高くなる傾向があります。リフォームが必要になった場合も費用が高くなりやすいため、設計時に将来的な間取りの工夫も検討しておくと良いでしょう。
R＋houseの平屋住宅
株式会社コプロスの注文住宅R+houseが提供する新築平屋住宅は、アトリエ建築家による独自の設計により、特別な空間デザインを実現します。今回は、実際の施工事例をみていきましょう。
車が好きなご主人の夢が詰まった、ビルトインガレージ付きの平屋住宅。内部のスペースを広くとり、洗車やDIY作業に加えて、BBQで団欒が可能です。キッチンとビルトインガレージは小窓でつながっており、帰宅の確認をしたり、ご夫婦が声をかけあったりできるように設計しました。
広い土間と小上がりの畳スペースのある平屋住宅は、畑仕事後も汚れを気にせず一息つくことが可能です。土間・キッチン・ダイニングは仕切りがないため、空間に広がりを感じられます。
また、薪ストーブを土間に設けることで、家族が集まりたくなる空間を演出して、家全体がぬくもりに包まれるでしょう。使用する薪のストックは、庭の一角に積み上げると景観に風情をあたえます。
R＋houseの平屋住宅は、ご家族の構成や日々の生活スタイルに合わせた住宅をご提案し、お客様のご要望を具現化します。下関で注文住宅を建てるなら、ぜひコプロスにご相談ください。
まとめ
今回は、下関市で快適な平屋住宅を建てるポイントや対策を解説しました。下関市は、山口県内の他の地域より気温差が小さく、広い土地を用意しやすいため、平屋住宅に適した特徴があります。
また、平屋住宅を建てる際は、快適性を高める以下の2つを理解しておきましょう。
- 平屋住宅の生活動線を考えるポイント
- 平屋住宅のプライバシー対策
平屋住宅は、すべての居住スペースが1階にあるため、間取りや外構を工夫して生活動線やプライバシーを対策すると快適性が高まります。
ぜひ本記事を参考にして、理想の平屋住宅を計画してみましょう。
